お手軽勉強会の6類型、どれにチャレンジする?  ~HR-Mall-Place 005
HR-Mall-Placeのキックオフを前に、勉強会というものの整理をしてみています。

で、今日はお手軽勉強会の類型を整理してみます。とりあえず6つになりました。
もっともっと凝った勉強会やワークショップもありますが、お手軽に勉強会をやる場合、下記のいずれかの方式か、その発展形・複合形をとることが多いかと思います。さて、まずはあなたはどれあたりから、やりますか?

① キースピーカー招聘型

何か学びたいテーマが決まれば、そのテーマについて語ってくれる人を探し、その人を招いてキースピーカーとして語っていただき、その題材をベースにダイアローグをするというのが基本形でしょう。語っていただいたあとで質疑応答だけでは、講演会になってしまいますので、語っていただいたあとに何か1つ工夫が必要です。キースピーカーはできれば、手弁当で駆けつけてくれる方をお招きするのが理想です。勉強会は興行ではないですからね。ただし、手弁当で駆けつけてくれた方にも礼は尽くさねばなりません。終了後に開催する懇親会には当然、ご招待するのはもちろんですが、語り手にもプラスになる勉強会にしようという気持ちが何よりも大切です。HR-Mall-Placeの場合、こんな人を呼びたいというご相談には、MALL理事も相談にのりますよ。

② 複数スピーカー招聘型


①の複数形です。何人かからショートプレゼンをしていただき、パネルディスカッションを入れて、ダイアローグ、なんてのがやりやすいパターンでしょうか。①に比べて1人ひとりの持ち時間が短いので、話し手は気楽に来てくれやすいかもしれません。ただし、時間配分を含めて、全体構成と運営については①よりも一ひねりが必要になります。

③ 事例共有型

テーマを決めて、そのテーマに興味のある人が集まり、それぞれの事例を発表し共有しあうというパターンです。例えば、「2016新卒採用を振り返る」(まだ早いか……)などというテーマで採用担当者が集まるなんて奴ですね。登壇者を招く必要がないので、比較的、やりやすい勉強会です。ただ、同じメンバーでやり続けると、だあだあになりかねません。

④ 輪番発表型

比較的固定的な参加者の会で、毎回どなたかが話題提供の話をして、それをベースにダイアローグをするなんてパターンです。①に近いですが、スピーカーが参加者から輪番で出ていただくのが違いです。結構、教育ベンダーさんが主催している勉強会には、このパターンは多いです。呑気に参加していたら「そろそろ次回にご発表いかがでしょうか」なんて言われる奴です。

⑤ とにかくダイアローグ・とにかく議論型

テーマを決めてそれに興味がある方が集まり、グループに分かれてとにかくダイアローグをするパターンです。ただの与太話にならないように、ワールドカフェのスタイルをとるとか、進行には工夫が必要です。仲のいい仲間内だと、まあ、何をやっても愉しいので、このパターンが多くなったりします。また、この近似形で、何かゴール目的をもって、同じ志をもった人が集まり、議論を重ねるといったパターンもあります。これは、企画への思い入れと、最後の全体ファシリが大切になります。

⑥ 読書会型

そう、あの読書会です。読書会にもいろいろありますが、典型的なのは大学のゼミのような輪読ですかね。担当パートを決めて、担当になった人が深掘りしてきて発表し、それをもとにダイアローグをします。また、テーマを決めて、そのテーマに合う好きな書籍を1冊ずつ持ち寄って、相互に紹介しあうなんてタイプの読書会も作れます。
あとは、大きな座敷(お寺の境内とかいいね)に皆で集まり、好きな本を勝手に持ちより、それぞれ好きな場所に寝そべって勝手に読書をして、日が暮れたらそれぞれ帰るなんて読書会もやってみたいですね。勉強会といえるのかどうかわかりませんが…。

そして、勉強会には必ず懇親会が必要です。そのあたりは、また別の回に。

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【2016/06/02 22:51】 | 経営学習研究所(MALL) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人事パーソンが外に出て学ぶ意義  ~HR-Mall-Place 004
「日本の人事部」さんが、定期的に出している『日本の人事部 LEADERS』の第4号(先日のHRカンファレンスで配布されていた奴)に寄稿をさせていただきました。編集部から私に与えられたテーマは、「人事が社外で学ぶことや、ネットワークをつくることのメリットについて。また、それらを社内で活かしていくにはどうすればいいのか」というもの、まさにこのHR-Mall-Place ともつながるテーマです。

結果、「人事は外へ ~境界を超えて学ぶことの5つの意義」というタイトルの文になったのですが、そこで整理した、人事パーソンが、外に出て学ぶ5つの意義を少し引用してみます。

①.組織内だけでは解決できないことを外からの刺激、知識によって解決しようとすること。変革の起爆剤とすること~~組織内で何度も議論をしても解決しないものはしません。『アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない』(ジェームス・ウェブ・ヤング著「アイデアの作り方」より)だとすると、外に出て他者と触れることは、新たなアイデア創出には必須のことです。

②.同業者は中ではなく外にいること~~小さな会社では人事担当者なんて1人しかいません。でも、会社の数だけ人事担当者はいます。けして孤独ではありせん。中では1人でも、外には切磋琢磨し教え合える仲間がいます。社内に1人しかいない年末調整担当、ダイバーシティ担当、障がい者雇用担当、評価担当……、外には同じことをしている人が大勢います。

③.自組織で凝り固まった自分自身を「学びほぐし」できること~~外に出ると「はっ」とさせられることが多々あります。凝り固まったものの見方を自覚し、改め、新たな自分を創るためには、経験を積めばつむほど「はっ」とする新鮮な機会がとても大切なのです。

④.自組織とは何か。自分とは何かをあらためて考える機会~~自組織内にいると説明不要なことも、外に出るといちいち説明が必要になります。自組織について、自分について、普段は語る必要のないことを語らないと初めての相手には伝わりません。この語りは自然に内省を呼び、自分とは何か、自分の大切にしているものは何かへの気づきがあります。大げさにいえば、キャリア確立への一助にもなるはずです。

⑤.何はともあれ愉しめる~~これも重要な要素です。学ぶということが苦行ばかりでは続きません。組織を超えたキャリア開発や能力形成への渇望が満たされることは純粋に喜びです。また、そんな難しいことを言わなくても、理解しあえる仲間同士で語り合うことは明日への活力を呼びます。

中原先生が提示する越境学習の定義は、「「個人が所属する組織の境界を往還しつつ、自分の仕事・業務に関連する内容について学習・内省すること」とあります。ここでのキーワードは、「境界を往還しつつ」なんだと思います。行ったきりでは駄目なのです。外で得た何かを中に伝え、何かを自社にもたらしてまた外に行く、この往還があって初めて越境学習は生きてきます。一昔前と違い、今は外で学ぶ機会に溢れています。この機会を活かすことは、私たちが自組織内でささやかなイノベーションを起こすためには絶対に必要なのです。HR-Mall-Place が、そんな素敵な連鎖の起爆剤になるといいなぁと思います。

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【2016/06/01 23:34】 | 経営学習研究所(MALL) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
勉強会の5つの構成要素  ~HR-Mall-Place 003
さて、HR-Mall-Placeのキックオフを前に、勉強会について考えるシリーズを続けています。今日は勉強会の構成要素についての整理です。ざくっと考えると、少なくとも次の5つを意識する必要があるでしょうか。

① 仲間(開催する仲間、参加してくれる仲間、ターゲット層)
② 場所(できるだけ安く、無料が最高)
③ コンテンツ
④ 学び方(進め方、やり方)
⑤ テイスト、場づくり(フードや参加料金などの話も細かくは入ってきます)

もっとかっこいい言葉で整理したいところですが、べたですみません。
だいたい勉強会をやろう!と思ったときには、この5つを決める必要があります。普通のスタートは③か①ですかね。〇〇について学びたいので、勉強会をやりたいというのが、③ですね。せっかくこの仲間で仲良くなったんだから、これで終わりにしないでこれからも勉強会でもやらない?というのが、①のパターンです。今回のHR-Mall-Place は、まあ①スタートといえますが、初回のキックオフで、それぞれが求める③をきちんと語り合いたいなぁと思います。

では、過去に私がMallでやった企画の中から、「酒場学習論」をとりあげて、前述の①~⑤と結び付けてみましょう。
この企画は実は、①~⑤のどれでもない、「タイトル」から始まっています。最初にタイトルができたのです。
中原先生の本当にまじで素晴らしい名著「職場学習論」を読了して、なるほどなぁと思いつつ、自分は職場と同じくらい酒場で学んできたなあと感じ、「職場学習論」の裏として「酒場学習論」という概念を打ち出したいと、それこそ読了後30分くらいで思いました。
そうすると、妄想はどんどん拡大します。次に考える必要があるのがコンテンツです。酒場といえば、当時、お知り合いになれた「古典酒場」の編集長である倉嶋紀和子さんが思い浮かびました。倉嶋さんが何かのインタビューで答えていた倉嶋さんの今日までのストーリー、これをちゃんとキャリア論の立場からとらえられないかと。いい、話なんです。さらには、酒場での学び自体をちょっと真面目に学習論の立場から整理できないかなども。そして、サブ講師をお願いする石山さんと田中さんが決まりました。さらには事務局として、仲間の酒呑みを誘い、①は完了です。この企画では、②と④は一心同体、表裏一体です。会場は朝9時からやっている赤羽の名酒場「まるます屋」さんの2階貸切。倉嶋さんのご尽力の賜物です。当然、企画としてはスタートから呑みながら、ジャン酎モヒート呑み放題の企画です。でも、あくまでもコンテンツは真面目に、そして場は愉しく、これがこの企画の軸です。

すみません、書き終えてみて、今回のHR-Mall-Placeには、ほとんど参考にならないサンプルを使ってしまったことを反省しています。HR-Mall-Place が目指すのは、こういった凝ったものである必要はまったくありません。自分たちが学びたいこと、自分たちがやりたいことを忙しい仕事の合間に、自分の人生の持ち時間を有効に使ってやることが趣旨です。まずは、無理はせずに、それぞれの身の丈でやりましょう。過度な場づくりは、けして必要はありません(意図的にそれを狙う企画をやっても、もちろんOKで、それはそれで歓迎ですが)。

今日、お伝えしたかったのは、何か勉強会を企画しようかなと思ったら、前出の5項目くらいを整理してみるといいんじゃないかなということでした。

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【2016/05/31 23:18】 | 経営学習研究所(MALL) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
勉強会での学びを最大化するたった一つの方法  ~HR-Mall-Place 002
HR-Mall-Placeの企画のリリース直前に、中原代表理事が「「勉強会での学び」を最大化する、たったひとつの「方法」とは!?」というタイトルのブログをリリースされました。

その趣旨は、
「他人のつくった勉強会」に「お客さん」として参加して学ぶよりも「自ら勉強会をつくって学ぶこと」の方がメリットは大きい
「勉強会で学ぶ客体」であるよりは、「勉強会をつくりだす主体」になった方がメリットが大きい
というものです。

その理由として、3つをあげられています。若干シンプルにして引用します。

① 他人のつくった勉強会」よりも、自分で勉強会を企画した方が、自分で学びたいものをジャストミートで学べる。自分が学びたいものを、「他人にお裾分けしながら」、学ぶことができる。かつ、他人からは「感謝される」というところも、モティベーションアップの源泉になりうる。

② 自分で勉強会を企画すると言うことは、そこで取り上げる書籍、内容、登壇をしてもらうなら登壇してもらう人を、自分が最も勉強しておく必要がある。すなわち勉強会を企画すると言うことは、「学ぶ機会を強制的に自らに課すこと」と同義に近い。

③ 勉強会は「ひとり」ではできない。ということは、「自ら勉強会をすること」は、勉強会の目的やビジョンをかかげ、人を巻き込んでいくプロセスに他ならない。すなわち、「自ら勉強会をつくりあげる」ということは、「学ぶことに関するリーダーシップ」を発揮し、生み出すことに他ならない。このプロセスの中には、「リーダーシップの発揮に関する実践知」の獲得が含まれることになる。リーダーシップが発揮され人が集まる場所にこそ、「貴重な情報」が集まる。勉強会の事務局をなす人の場所にこそ、貴重な情報や人脈獲得のチャンスがおとずれる。それは「人から学ぶ機会」の創出、すなわち「ご縁」の創出そのものでもある。

さすが、わかりやすい整理ですね。まったく同感です。あと、主催者になるというのには、スケジュールのイニシャティブもありますね。絶対自分が参加できる日時に設定する権利が当然にうまれます。

HR-Mall-Placeのスルヨ会員の皆さんによる勉強会の場の創出、楽しみにしています。今回の企画では、企画の成り立ち上、③の要素がかなり織り込まれると思います。初めてお会いした人と、一緒に勉強会の企画をするといったことも想定しています。さあ、どうなりますやら。

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【2016/05/30 23:40】 | 経営学習研究所(MALL) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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